
【ロンドン=池田慶太】英外務省は22日、ロシアがウクライナで親露派指導部の樹立を画策していると発表した。親欧米派のウォロディミル・ゼレンスキー大統領の失脚を模索する動きで、新たな指導者には元最高会議(議会)議員のエフゲン・ムラエフ氏が有力視されているという。独自の情報に基づく機微な分析を公表するのは異例だ。
外務省は、ロシアがウクライナへの侵攻と占領を検討していると警告。エリザベス・トラス外相は声明で「ウクライナの政権転覆を狙うロシアの活動を明るみに出すものだ」と指摘し、ロシアによるウクライナ侵攻は「厳しい代償を伴う甚大な戦略的過ちになる」とけん制した。ムラエフ氏は、2014年のロシアによる南部クリミアの併合を擁護し、現在は親露派政党の党首を務めている。
英外務省はこのほか、親露派ヤヌコビッチ元政権の高官だった人物ら4人の実名を挙げ、露情報機関と接触を続けていると指摘。一部はウクライナ侵攻計画に関与しているという。
露がウクライナで親露派指導部の樹立を画策…英外務省が異例の発表 - 読売新聞オンライン
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