
中国の動向を調査するアメリカ議会の諮問機関が年次報告書を公表し、中国軍の近代化によって台湾侵攻に対する抑止力が危険なまでに低下していると警告したうえで、インド太平洋における軍事力の強化を急ぐよう提言しました。
アメリカ議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は17日、年次報告書を発表しました。
この中で、中国軍が20年近くにわたって近代化を進め、台湾に対し、空域や海域の封鎖、サイバー攻撃、それにミサイル攻撃を行う能力があるとして「中国は台湾に侵攻する初期的な能力をすでに持っているか、まもなく持つまでになっている」と指摘しています。
そのうえで「台湾海峡における軍事力のバランスが崩れ、抑止力が危険なまでに低下している」と警告して、議会に対し、インド太平洋における対艦ミサイルの大量配備、それにアメリカ軍基地の防衛力向上に向けた予算措置などを講じ、軍事力の強化を急ぐよう提言しています。
さらに、中国が数百ものICBM=大陸間弾道ミサイルの地下格納庫を建設するなど、核戦力の増強にかつてないほど力を入れていると指摘し、アメリカの優位性を保つためバイデン政権も引き続き核戦力の近代化を進めていくべきだとしています。
米議会 諮問機関 “台湾侵攻への抑止力 危険なまでに低下” - NHK NEWS WEB
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