
【ジュネーブ=森井雄一】世界気象機関(WMO)は25日、2020年の大気中の二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度が413・2ppm(ppmは100万分の1)と、過去最大を更新したと発表した。新型コロナウイルスの流行で世界経済が停滞し、排出量は一時的に減少したものの、濃度の上昇傾向に目立った影響はなかったと結論づけた。
主要な温室効果ガスであるCO2の増加率は過去10年の平均を超え、19年から2・5ppm上昇した。産業革命前の約1・5倍の水準という。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「現在のペースが続くと、産業革命前から1・5~2度以内という目標をはるかに超える気温上昇が起こるだろう」と指摘した。月末に開幕する国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に向け、「交渉担当者には、厳しく科学的なメッセージだ」と一層の努力を求めた。
世界のCO2平均濃度、過去最大を更新…コロナで排出減も影響なく産業革命前の1・5倍に - auone.jp
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