
米国の独立戦争において、フランスの果たした役割は大きい。なかでも英海軍との海戦は独立を決定づけた。引き分けに終わったものの、英国側の補給路を断って米国側の勝利につなげた。
▼その戦いから240周年を記念する式典が今月、在米フランス大使館などで予定されていた。米仏間の信頼関係を確認する機会になるはずだったが、仏側がすべて中止を決めた。オーストラリアが米国の技術による原子力潜水艦の導入を決め、仏側と進めてきた潜水艦の共同開発計画を破棄したことへの抗議である。
▼駐米、駐豪の仏大使まで召還するというから、フランスは相当怒っている。少なくとも日本円にして4兆円を超える巨額の契約がふいになったのだから無理もない。もっとも豪州にも言い分がある。開発計画の遅れや経費の増大など、問題は山積みだった。今年6月にモリソン首相が訪仏した際も、マクロン大統領に不満を伝えている。
【産経抄】9月20日 - 産経ニュース
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