世界銀行の年次報告書「ビジネス環境の現状」を巡る調査報告書は、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事が世界銀行の最高経営責任者(CEO)だった当時、中国のランキングを上げるよう内部で圧力をかけたと指摘した。
ゲオルギエワ氏は調査結果には同意できないとしている。

ゲオルギエワIMF専務理事
Photographer : Andrew Harrer/Bloomberg
16日の調査報告書で世銀は、「ビジネス環境の現状」を巡る調査で深刻な倫理上の問題が見つかったため、同報告書の完全な廃止を決定したと明らかにした。
世銀は昨年12月に発表した レビューで、2017年10月に発行された18年版報告書での中国のランキングは78位ではなく、本来は7つ下の85位であるべきだったと報告していた。
今回の調査報告では、18年版における「中国のデータ変更は世銀指導者からチームに対する2種類の圧力の産物と思われる」と指摘。「世銀の増資の取り組みで中国が重要な役割を果たすと期待されていたのと同じ時期に、中国のランキングを上げるために同国のデータポイントに具体的変更を加えるよう、ゲオルギエワCEOと同氏のアドバイザーであるジャンコフ氏による圧力」があったと記した。
これに対し、ゲオルギエワ氏は「データ不正調査の結果と解釈には全く同意できない」との声明を発表。「この問題ではすでに、IMF理事会に初期報告を行っている」と述べた。
原題:
IMF’s Georgieva Cited in World Bank Probe of Business Rankings(抜粋)
(ゲオルギエワ氏の見解など詳細を追加して更新します)
IMF専務理事の関与指摘、世銀「ビジネス環境の現状」不正調査 - ブルームバーグ
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