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Tuesday, August 24, 2021

バイデン氏、米軍撤収で苦しい判断 延長なら攻撃も - 産経ニュース

23日、演説するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)
23日、演説するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)

バイデン米大統領はアフガニスタン駐留米軍の撤収作業が混乱に陥っている問題で、8月末の撤収期限を延長するかどうかに関し24日にも決断を下す予定だが、アフガン滞在の米民間人やアフガン人協力者らを期限までに全員退避させるのは困難との見方が強まっている。アフガンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは、米軍が撤収期限を破れば武力行使も辞さない構えを示しており、バイデン氏は苦しい判断を迫られている。

バイデン政権高官によると、米軍が退避作戦を始めた14日以降に国外に退避させた米民間人やアフガン人、諸外国の人々らは計約4万8千人で、米東部時間23日午後3時までの12時間だけで約1万900人を退避させた。国防総省の推定では、現在も数千人の米民間人がアフガンで退避を待っているとされる。

サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日の記者会見で、米国民が空港に到達できるようタリバンと連日協議していると明かした。

一方、米政府は23日、米国人の退避を優先させるため、米国への特別移民ビザ(SIV)を申請しているアフガン人協力者らを空港に受け入れるのを一時停止することを決めた。

バイデン政権に対しては、米国民に加えアフガン人協力者らの全面退避に向けて撤収期限の延長を求める声が強まる一方、米政権内部ではアフガンに潜伏するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系武装勢力などが、撤収作業で混乱状態にあるカブール国際空港にテロ攻撃を仕掛ける恐れが強まっていることを理由に、延長に反対の意見も強いという。

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