中国の習近平国家主席は5日、仏独の両首脳とオンライン会合で協議した。習氏は「欧州が国際的な取り組みでより積極的な役割を果たし、真の戦略的な自主性を保つことを望む」と指摘し、対中強硬姿勢を示す米国に同調しないよう求めた。中国国営中央テレビ電子版などが報じた。
会合にはマクロン仏大統領とメルケル独首相が出席。習氏は「世界はこれまで以上に相互尊重と誠実な協力が必要だ。中国と欧州連合（EU）が協力を拡大し、重要な役割を果たすことが期待されている」と強調し、人権問題などで関係が冷え込むEU主要国の両首脳に秋波を送った。習氏は「互いの違いを理性的に処理し、中国とEUの関係の方向性を、しっかりとかじ取りする必要がある」とも述べた。
ロイター通信によると、マクロン氏とメルケル氏は、新疆ウイグル自治区の問題などを念頭に、中国国内の人権状況に懸念を表明した。習氏は「自国の主権、安全、発展の利益は断固として守る」と述べ、両首脳をけん制した。【岡崎英遠】
習近平氏がフランス、ドイツ首脳と会合 米国に同調しないよう要請 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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