国軍によるクーデターが起きたミャンマーで、中国に天然ガスなどを送るパイプライン施設を警備していた警察官が襲撃され、死亡した。クーデターに抗議する市民の間では、国軍と関係が深いとされる中国に対する反感が強まっており、ネット上では中国関連施設への襲撃が呼びかけられていた。
ミャンマーのインターネットメディア「イラワジ」などによると、5日午前5時(日本時間同7時半)ごろ、中部マンダレーでパイプラインを警備していた警察官5人が約20人に襲われ、3人が刺殺された。
パイプラインは中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として、ミャンマー西部ラカイン州チャウピューから中国雲南省昆明までをつないでいる。これにより、中東からの原油をマラッカ海峡や南シナ海を通らずに中国へ送ることができる。
中国メディアによると、2013年に天然ガス、17年に原油の輸送が始まり、合わせて年60億立方メートルが中国に供給されている。
中国はかつて国際社会で孤立したミャンマー軍事政権の後ろ盾となっていた。また「一帯一路」構想の中でミャンマーは要衝の地でもある。これまで中国は国連安全保障理事会で国軍への制裁などには慎重な姿勢を保ってきた。
これに対し、ネット上では3月上旬ごろ、パイプラインへの攻撃を呼びかける投稿が広がった。
投稿では、攻撃することで▽中国がミャンマー国軍に厳しい対応を取るようにさせる▽国軍と協調することは危険だと知らしめる――としている。そして「中国は自分の利益しか考えていない。心理戦はやめて行動に出るときがきた」などと訴えていた。
イラワジによると、攻撃の呼びかけを受けて中国政府は国軍と緊急会合を開き、パイプラインの警備強化を求めていた。
最大都市ヤンゴンでは3月に中国資本の工場が放火された。また、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報によると、これまでにヤンゴン市内にある中国に関連する32社が強奪の被害に遭っているという。【石山絵歩】
ミャンマーで中国向けパイプライン襲撃 国軍と関係、反感強まる - 毎日新聞 - 毎日新聞
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