
旧ソ連のベラルーシが今月23日に領空を通過中の民間機を強制的に着陸させ、反政権派のジャーナリストを拘束した問題は、欧米諸国から「国家によるハイジャック」と強い反発を呼んでいる。ベラルーシのルカシェンコ政権はなぜ強硬な手段に出たのか。後ろ盾になるロシアはどう出るのか。【モスクワ前谷宏】
「着陸を決めたのは我々ではなく、旅客機の乗員だ。着陸を強制したというのは完全なうそだ」。ベラルーシのルカシェンコ大統領(66)は26日の演説で、アイルランドの航空会社、ライアンエアの旅客機が緊急着陸した件について「国際ルールに従って人々を守った」と訴えた。
ベラルーシの航空管制当局は23日、領空を通過中のアテネ発リトアニアのビリニュス行きの同機に爆発物が仕掛けられていると通告。ベラルーシ空軍機が誘導し、首都ミンスクの空港に着陸させた。直後に治安当局が国外で活動する反政権派ジャーナリスト、プロタセビッチ氏(26)と同行者を拘束した。
ベラルーシの運輸当局はこれまで、爆発物の情報について、パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスの兵士を名乗る人物から脅迫メールが複数の空港に届いたと説明。ミンスクへの着陸も「勧告した」として、着陸の強制を否定してきた。
だが、プロタセビッチ氏は搭乗直前、知人に「男に尾行されている」と伝えていた。…
ベラルーシ「国家によるハイジャック」 露骨な反政権派弾圧なぜ - 毎日新聞 - 毎日新聞
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