赤ちゃんを同伴したのは、野党・労働党のステラ・クリーシー議員。 BBCによると、クリーシー議員は11月23日、ウェストミンスターホールでの審議に、母乳育児中の生後3ヶ月の子どもを同伴して出席した。すると、「規則に違反している」と注意されたという。 クリーシー議員はその後、自身のTwitterで「どうやら議会は、私が議場で話すとき、行儀の良い、生後3ヶ月の眠っている赤ちゃんを連れて行けないことを意味する規則を書いたようです」「すべての議会の母親(国会)の中にいる母親たちは、姿を見せたり話を聞いてもらったりすることはできないようです…」とコメントした。 同じTwitterの投稿で、歳入委員長の秘書官から自身宛に送られたメールも公開。メールには「子どもを同伴する際には議場に座るべきではない」とする規則が引用されていた。 この規則は、2021年9月発行の下院における行動を定めた規則(Rules of behaviour and courtesies in the House of Commons)の中に盛り込まれているもの。 赤ちゃんや幼児を同伴する際には、議場に座ることはできないとしている。 だが、英紙ガーディアンによると、9月以前の規則にも同様のルールがあったが、クリーシー議員は注意を受けることなく議場に子どもを連れて行くことができた。 一連の出来事を受けて、リンジー・ホイル下院議長は下院の議事手続き委員会に規則の見直しの検討を求めた。 クリーシー議員はBBCの取材に「特定の年齢、特定の背景をもった男性ではないあらゆる人にとって機能するシステムではない。私たちの民主主義にとって悪い影響がある」と指摘。 赤ちゃんが生まれた後も、頭を使い、物事を進めることを諦めていないとし、「私たちの政治や政策立案は、もっと多くの母親が参加することでより良くなる」と述べた。 クリーシー議員は第2子の出産後、育児休業中に代理人を雇うことが承認されなかったことを受けて2021年9月の議会でも赤ちゃんを連れて発言をしていた。
FILE PHOTO: This undated transmission electron microscope image shows SARS-CoV-2, also known as novel coronavirus, the virus that causes COVID-19, isolated from a patient in the U.S. Virus particles are shown emerging from the surface of cells cultured in the lab. The spikes on the outer edge of the virus particles give coronaviruses their name, crown-like. NIAID-RML/Handout via REUTERS. THIS IMAGE HAS BEEN SUPPLIED BY A THIRD PARTY. MANDATORY CREDIT/File Photo